備える 知っておくべき…将来お世話になる「年金」の種類 (2016/12/22)

「年金」について知っていますか?「名前だけは知ってる…」「なんか難しそうだから、調べていない」という人は要注意です!年金は老後を支える大切な生活基盤です。今まで年金について深く考えていなかったという方は、この機会に仕組みを勉強し、納得したうえで老後のプランの参考にしてみてはいかがでしょうか。

そもそも年金とは?

年金は、多くの人からお金を集めて株などで運用し、老後など、いざというときに必要なお金を給付する仕組みのことです。

一番有名なものは国が運営する公的年金。日本国内に住所のある全ての人が加入を義務付けられていますが、それぞれの働き方によって加入する制度が異なっています。まず日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入する「国民年金」(基礎年金)があります。加えて、サラリーマンが加入する「厚生年金(保険)」、公務員や学校の先生などが加入する「共済年金」などの種類があります。いずれも、老齢、障害、死亡などのタイミングで年金の給付を受けることができます。

▼日本の年金制度体系図(イメージ)

※出所:国民年金基金

2階建て?3階建て?

この図には「2階」「3階」という言葉が出てきます。人によっては、最高3段階まで年金制度に加入できるためです。先ほど説明した「国民年金」は1階、つまり一定年齢の日本国民であれば、全員加入しているはずの基礎的な年金ということです。

2階は、国民年金に加えて、さらに別の年金制度に加入しているということで給付も手厚くなります。さきほど説明した「厚生年金(保険)」と「共済年金」は2階部分にあたります。厚生年金保険は公的年金のひとつで、保険適用の会社に勤務する場合に加入する必要のある年金になります。厚生年金の加入者は、国民年金にあたる基礎年金と厚生年金の二段階構成になっており、原則65歳から年金を受け取れます。

さらに一部企業は、独自に「厚生年金基金」(さきほど説明した「厚生年金保険」とは別)や「確定給付年金」、「確定拠出年金」といった追加の年金制度を運営しています。この企業独自の年金をまとめて「企業年金」と呼ぶことがあります。この企業年金部分を、3階部分と呼びます。

 

働き方によっては2階部分、3階部分の年金がありません。なので個人で、民間の団体や金融機関が運用する「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金」といった制度に加入することで、年金を手厚くすることができます。

 

1号?2号?3号

先ほどの図に、第1号被保険者、第2号被保険者、第3号被保険者という言葉が出てきました。

第1号被保険者は、自営業者、農業従事者、学生、フリーター、無職の人で、国民年金加入者のことを指します。年金を2階建てにするには、自ら、「国民年金基金」や「個人型確定拠出年金」といった制度に加入しなければいけません。

第2号被保険者は、国民年金加入者のうち、民間企業に勤める会社員および公務員など「厚生年金」「共済年金」に加入している人たちのことです。平たく言えばサラリーマンのことです。

第3号被保険者は、「厚生年金」「共済年金」に加入している第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者が対象になります。平たく言えば大半は専業主婦・主夫です。期間中の保険料は、配偶者が加入している厚生年金が負担しているため、本人が直接払い込まなくても、2階建てとなっています。

なお、第3号被保険者は、従来は個人型確定拠出年金の加入が認められていませんでしたが、2017年1月からは加入できるようになります。制度拡大で恩恵を受けるのは主婦・主夫層だと言われています。

 

確定給付?確定拠出?

民間の運営する年金制度には、上の図で出てきた「確定給付」と「確定拠出」という二種類があります。あらかじめ何を約束するかという視点で分けた分類となります。

給付額(将来もらえる額)の決め方をあらかじめ約束しておくから「確定給付」型、一方、 拠出額(いま積み立てる額)についてあらかじめ約束するから「確定拠出」型と呼びます。第1号被保険者が加入できる2階部分の制度として、「国民年金基金」と「個人型確定拠出年金」がありましたが、前者は確定給付型で後者は確定拠出型となります。

それぞれ、加入者にはどのような違いがあるのでしょうか。

まず、どの年金も、将来に年金を受け取る加入者が、積立金である「掛金」を拠出しています。集めた「掛金」を株などの金融商品で運用するので、運用状況によっては積立金の総額が変動します。(公的年金も運用されています。詳しくはこちら

この点を踏まえて考えてみましょう。

「確定給付」型は、基本的に、受け取れる金額は運用結果によって変わりません。ただ、給付予定額と比べて運用の成果が悪かった場合、年金を運営する団体が不足分を穴埋めすることになります。将来の給付金額の決め方を変える(給付額の減額、年齢など給付条件の変更)こともあります。

一方、「確定拠出」型は、 年金をもらう加入者が運用方法を決める、つまり運用責任は加入者にあります。受け取る金額は、運用した結果に応じて変わるので、運用が下手だと給付額は減ります。年金を受け取る加入者は、確定給付型よりもしっかり考えなければいけません。

 

まとめ

いざというときの生活を助けてくれる年金には色々な種類があることを勉強しました。

・国が運営する公的なものと、民間団体や企業が運営する私的なものがある。

・1階建てから3階建てまで、人によって加入している制度の数が異なる。

・1号から3号までの加入者の種類。

・確定給付と確定拠出。

このなかで、2階建て以上で最も幅広い層が利用できるのが「個人型確定拠出年金」と言えます。次回以降は、この個人型確定拠出年金について、より多くを学んでいきましょう。

 

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