金融コラム あなたも機関投資家レベルに!? 「コーポレートアラート」で利益を最大化? (2016/06/02)

情報が入ってくるスピードが段違い

今回ご紹介する「QUICKコーポレートアラート」では銘柄ごとの売買の様子や株価の推移を6段階で分析し、その様子を観察することで売買判断の手助けとなる可能性を高めました。

現代では情報スピードがリターンを大きく左右します。このツールを用いれば機関投資家とほとんど遜色ないレベルで情報が取得できます。

たとえば、場中に発表される企業の決算も設定画面でスマートフォンに「通知」する機能を使えば、他の市場参加者に先んじて売買できる可能性が飛躍的に高まります。

基本的な使い方は?

基本的にはリアルタイムで更新される「タイムライン」機能を見て投資判断に利用するという使い方を想定しています。

すべてと書かれたフィルターでは、アラートを発した銘柄すべてが反映されます。これまで監視していなかった銘柄のうち、売買が活況で市場の注目を集めている銘柄をリアルタイムで発掘できます。 

お気に入りというフィルタでは、事前に登録した銘柄に絞って、企業の発したアラートを受け取ることができます。自分が見ておきたい銘柄特有の動きを見逃すことなく売買判断を下すことができるようになります。

更に発展的に売買したい方向けに、個別に条件を設定できるフィルタを2スロット用意いたしました。これは、興味のあるセクター(複数選択可)内で、好きな条件やインパクトの範囲でアラートを伝えてくれる機能です。画像の例でいえば「医薬品」セクターで、出来高、売買代金、年初来高安値近接、上場来高値近接、ストップ高安近接、ゴールデンクロス・デッドクロス近接という条件にしています。筆者の場合は、材料が市場に与えるインパクトの度合いを±2以上±4以下にしています。±5や、±6といった材料は、±4までに発生した材料のインパクトが拡大されて発生する傾向があるため、高値掴み、安値売りになってしまう恐れがあり、情報の素早さというメリットが十分に発揮できないと考えたからです。また、材料が育つ前といっても±1程度では方向感がはっきりせず、根拠のある売買にならないのではないかという点で除外しました。そのため、この設定の想定では材料が2→3→4と順調に育っているものを順張りという使い方になると思われます。

もっとも、材料±1や±5、6が役に立たないわけではなく、客観的な市場の反応を分析する点では大変有用なものであることも付け加えておきます。それは、「市場の反応を客観的に反映させている」点にあります。市場に流れるニュースや出来高などの情報をどれくらい重く受け止めるかはかなり主観が入りやすく、重要なニュースをとるに足らないものと判断してしまったり、取るに足らないニュースを重要視してしまえば大きな損失につながりかねません。そこでこのようなミスを防ぐためにもあくまで定量的なアラートレベルに落としこみ、客観的に物事を捉えることが大切なのです。

それだけでなく、本当に相場が強い/弱い場合は±5以上が連発することも多く、これだけに絞ってコーポレートアラートのフィルター設定をかけることも十分に意義があります。

タイムラインに流れてくる個別銘柄をクリックすると個別のページに移動することができます。ここでは各種財務データやチャートデータが参照できるほか、過去のアラート履歴を参照することができます。

その他の機能として、オーバービュー機能があります。これは、時間帯・アラートレベル毎にどれだけの企業がタイムラインで流れたかを示すものです。全体的な相場自体が強ければプラス方向に多くの企業が掲載されるのに対し、全体相場が閑散しているときには掲載企業も少なくなるということになります。

この機能の使い方の例としては、逆行高・逆行安の銘柄をいち早く見つける等があります。全体相場が軟調であったり不安定であったりした際は、材料のはっきりした銘柄に資金が集中することが多いです。その材料が株価の上昇につながったというニュースが出るまでにポジションをとることができれば他の市場参加者に対して有利に売買を進めることができるかもしれません。

これらの機能を使いこなして、より素早く、より効率的にパフォーマンス向上を目指していきましょう。

テクニカル分析にも応用できる!?

ここからは、コーポレートアラートの応用的な使い方について解説していきます。それは相場の力を分析するというものです。

そもそも相場は波を描きながら推移しています。永遠に上げ続ける相場もなければ、下げつづける相場もありません。全体的な方向感を捉え、そのなかで少しでも安く買って、高く売る方法を多くの投資家が研究しています。

現在の株価が相場の波のどこに位置しているのかが分かるだけで高値つかみを避けたり、安値で売ってしまうことを避けることができます。この点で、相場の波を捉えタイミングを外さずに取引することは利益を最大化させるために非常に大切なのです。

一般的には、「RSI」や「ストキャスティクス」などといったオシレーター系のテクニカル分析ツールが用いられます。このようなツールは逆張りに適しているとされており、例えば大きな上昇トレンドの中の押し目を拾う際に、RSIが売られすぎと示されたら購入するという使い方が一般的のようです。

しかしこのようなツールは、個別銘柄特有の事情に対応することができないという性質を持っており、株価がこれ以上上がる見込みがない場合でも買いサインを出してしまう恐れがあるという弱点があります。そこで欠点を逆手にとって「売られすぎ」のサインが出た場合にはそれだけ売り圧が強いとして相場を見るという使い方をする人もいます。そのため、オシレーター指標を順張りツールとして使う人もいます。

そのオシレーター指標の中でも、相場の方向感や勢いを示すために用いられる指標が「モメンタム指標」です。

コーポレートアラートのレベル推移によって相場の強さを把握することができそうです。(以下の画像は開発段階のものです。)

本当に強い相場の際は高レベルのアラートが連発しており、もみあいから直近の高値をブレイクする際にレベルをあげつつ上昇しています。一方で、天井を付けるとともにマイナスのアラートがたまっていることから、「単なる上昇トレンドの押し目」と「本格的なトレンド転換」の区別にも使えそうです。

次の銘柄を見てみましょう。今度は短期の時間軸ですが、本格的な上昇の前に何度かアラートが出ており、マイナス1→2~5という推移でトレンドが転換しています。その後幾分か急上昇していますが、だましの上昇にはプラスのアラートが出ておらず、値ごろ感でエントリーしてしまうことを防ぎます。

最後の銘柄です。本格的な上昇の前に+3を示しており、徐々に数が増えています。いったん下落した後、再び4200円程度の水準まで株価が回復していますが、よく見るとアラートの数が前回の高値の際よりも少ないです。これはオシレーター系のテクニカルツールで強い売りサインであるといわれる「ダイバージェンス」という形です。ダイバージェンスとは値動きとテクニカル指標の動き方が逆行することを言います。株価等が直近高値水準に達したにもかかわらず、テクニカル指標が前回の値を超えなかったことを言います。直近高値には通常大きな売り注文が並んでおり、そこをブレイクアウトするには大きな出来高と買い圧力が必要になります。節目に来たににも関わらず、相場の強さを表すコーポレートアラートがついていかない場合、そこで跳ね返されると警戒した方がいいかもしれません。

このほかにもコーポレートアラートには様々な使い方が予想されます。皆様も自分だけの使い方、データの見方を研究してほかの市場参加者に差をつけましょう!

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